「おはよ」
教室にて、
マルスとロイの2人組が話をしているところ
軽い朝の挨拶と共に現れたリンク。
「おはようって・・・」
マルスは壁の時計を見上げる。
「もう一限目終わったよ?」
「やっぱり終わっちゃった?」
呆れた口調で告げるが、
悪びれる様子もなく、リンクは机にかばんを置く。
「リンクが遅刻するの、久々じゃないか?」
「最近は朝稽古してるから、寝過ごさなくなったんだ」
「リンク、部活やってたっけ?」
「やってないよ。ただ、個人的に」
「へぇ・・・」
「今日はどうしたんだい?」
「二度寝した」
「あ、そう」
「なんか言われるんじゃないか?」
「一限目の授業、ガノンドロフのだろ?俺のことなんて興味ないって」
「・・・」
「・・・」
マルスとロイは、顔を見合わせ
・・・リンクに問う。
「今日、何曜日?」
「金曜」
「まだ水曜日だよ」
「・・・ホントに?」
「本当に。水曜の一・二限は・・・」
ガラッ
教室の引き戸が開く。
『・・・・・・・・・』
水曜日の一、二限目は
ルイージ先生の社会経済の授業。
「おはよう・・・ございます」
「・・・」
ばつの悪い顔で先生を見上げ、とりあえず挨拶をしておく。
リーンコーンカーンコーン
二限目のチャイムが響く。
「ちゃんと遅刻、付けとくからね」
「・・・はい」

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