1.青春のセーラー服
2.妖のチャイナドレス
3.虚ろなゴシックロリータ
4.孤高のナース
5.潔癖なウェイトレス
6.純粋無垢なメイド服
7.世間知らずの巫女装束
8.憧れの魔法少女
9.儚い浴衣姿
10.夢の彼方の舞妓さん
彼女に着せてみたい!と思った方は幸せ者です。
あの子に着せてみたい!と思った方はぜひ着せちゃいましょう。
あの男どもに着せてみたい!と思った方は、祈月と同じです。
以下は、祈月が自ら書き綴ったお題文。
上から
リンク、マルス、ロイ、アイク、ピット
ピット、ロイ、リンク、マルス、アイク
・・・ってなってるというのは、秘密です。
―セーラー服―
日のあたる場所。
空は晴れやか。風は爽やか。
視界を遮るものはない。
目の前に広がる世界。
雲は白く、空は青い。
身に纏う制服は白と紺、ひらめく赤いスカーフ。
そして青の瞳は希望に輝く。
在るべき物は、在るべき姿でそこにある。
道は広がっている。
いつでも足を踏み出せる。
『どこまでも、どこまでも行けそうだよ!』
>時オカリンク、自由気ままに、風の吹くままに。
―チャイナドレス―
赤の渦巻くこの世界。
金糸銀糸に彩られ、
ところどころを黄・青・緑が飛び交っている。
そんな世界で目に入るのは、顔・顔・顔。
様々な仮面が大きく淀んだその目で見つめている。
異様な世界。
その中で1人佇む、中華服。
赤の世界に似つかぬ、どこまでも澄んだ青の瞳は
貴方を異世界の探訪へと誘い、
孔雀の扇子で笑みを湛えた口元を隠している。
『さぁ、妖の世界へ。貴方は何をお望みか?』
>王子の意味深な瞳に惹かれる誰かさんたち。
―ゴシックロリータ―
暗い部屋。
大きな窓は、カーテンで閉ざされたまま。
シックな絨毯、清楚な食卓、ふかふかの寝床、重厚なピアノ。
なに不自由ない完璧な空間。
ただ足りないのは
眩い光。
そんな部屋にて座り込むゴシックロリータ。
豪華な白に飾り立てられた、漆黒の衣。
青い瞳は虚ろ、ただ在りもしない空を眺めるばかり。
『ここはなに?・・・これは、誰のお人形?』
>箱入り息子、整った部屋に疑問を抱くロイ君。
―ナース―
ここは監獄。
白一色の部屋にて自由は奪われる。
患者はもう籠の中の鳥。
その翼を、その足を、
縛られているわけでは決してない。
ただ、
そこにいる看護婦の存在だけが、
全ての可能性を否定する。
ここは、監獄では、ない。
この身をここに止めさせているのは、
部屋ではなく、その、青い瞳。
『逃げたい?ならば、覚悟をしてもらおうか』
>団長に捕まったら・・・あぁ怖い。
―ウェイトレス―
あの子が運ぶ、盆の上。
色鮮やかな料理たち、漂う匂いは香ばしい。
笑顔と共に、あなたに美味しさ運びマス。
だけどテーブルマナーにご注意を。
少しでも醜い姿を見せようものなら
その子は黙っちゃおりません。
素晴らしき食事に相応しき礼儀を。
今日も青くて厳しい目が光ります。
『運んだ料理、汚す真似は許さないから』
>彼の料理はお高いのです。
―メイド服―
おかえりなさいませ!
お食事のしたくが整っております。
それとも先にご入浴なさいますか?
え?ご冗談はおやめくださいな・・・♪
黒と白の清楚な被服に包まれて
その子は元気いっぱい家事手伝いに励みます。
青い瞳に、暗い影は決して見当たりません。
世界でただ一人の、大好きな我が主に仕える喜び
ただそれだけを胸に、
主の住まいに笑顔を振り撒きます。
『ご主人様!貴方の僕は、今日も元気です!』
>天使は働きは、ただ、女神のためだけに。
―巫女装束―
眺めている、眺めている。
真っ赤な鳥居の内側から、
広がる青い空を眺めている。
じーっと眺めて、瞳も空色。
ふと振り返れば神聖なお社が聳え立つ。
今日も一日、
神に仕える勤めが待っている。
青い瞳に映る神の住まい。
紅葉に囲まれ、もう空は見えない。
『この身はすでに神へと捧げた。その心はどこへ捧げよう?』
>これまた箱入り息子の戸惑い。何のため?何を見たらいい?
―魔法少女―
ついさっきまで、ただの普通の一般人。
だけど今はもう違う。
ちょっと大胆でかわいい衣装、こんなの普通じゃ着られない。
でも今なら大丈夫、誰にも文句なんて言わせない。
このステッキがあれば、
どんなことでも思いのままなの。
背負った使命には泣きたくなる時だってあるけれど
でも絶対にめげない。
だって、ずっと憧れていたものになれたのだから。
『いっそこのまま、全てが魔法にかかってしまえ!』
>肩書きに引っ張られて進む、黄昏リンクくん。
・・・あ、でも勇者に憧れてはいないか、この人は。
Back