いったい
    なにをやっているのか。
    
    目の前、視界を塞ぐ箱。
    赤い紙に包まれ、白地に青いラインのリボンに飾られた、箱。
    
    なんでこんな物を運んでいるんだったか・・・。
    似つかわしいだなんて自分でも思わない。
    
    
    
    (・・・なんて言われるだろう)
    
    
    
    皆の顔が浮かぶ。
    
    ミストならヨファと共に喜ぶかもしれない。
    
    

    「わぁ!かわいい〜」    「それボクにくれるの!?」   

    セネリオには呆れられるだろうか。

    「いったい誰ですか!貴方にそんな物を運ばせるなんて・・・」   

    ボーレは笑うか。

    「なぁにしてんだ、似合ってねぇぞ」   

    シノンやガトリーには馬鹿にされるかもしれない。

    「・・・ダッセーもん運んでんな、お前」    「お、どこのコに持ってくんだ〜?」   

    オスカーやキルロイはなんと言うかな。

    「また変わった物を持ってきたね」    「どうしたの?手伝おうか?」   

    ティアマト・・・。

    「いい経験よ」     どんなことでも」   

    「・・・」 「なーに、呆けた顔しちゃって」 「!  ・・・ピーチ姫」 さて なんでこんな物、運んでいたのだったか。